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2012年1月22日 (日)

視覚的先入観

 掲題、「ン?何の事」と思われた方が多いだろう。この様な用語は広辞苑や国語辞典にはない。私の造語である。先入観とは「初めて知った事によって作り上げられた固定観念や見解で、自由な思考を妨げる場合をいう」とある。従って、視覚的先入観は、見た目、外観をもって、その事物を自分の頭の中に作り上げて、固定観念にしてしまっているということを言いたかったのである。簡単に言えば「思い込み」というやつである。
Photo  イントロがやや大げさになったが、左図をご覧いただきたい。見た瞬間大方が、何?と一瞬判らず、アッそうか、普通の地図を逆さにした地図だとお判りになる。
 そしてその次に、エエッ、中国大陸と日本の南西諸島はこんなに近いのオーと距離の近さに驚かれるのではなかろうか。(この地図は毎日新聞が国防問題を論じた「安保のカタチ」というシリーズで掲載したもの)。

 私たちは、小学校から北極を上にして、日本列島を中心にした世界地図で学んできた。だから、南西諸島は日本列島からかなり遠方の南西海上に浮かぶ平和な島々、特に尖閣諸島や先島諸島は可成遠方という印象を強く持って居れるのではないだろうか。
 昨年、中国漁船が日本の領海侵犯をした上海上保安チョウ巡視艇に追突した事件で、初めて尖閣諸島の所在地を認識された方も多いだろう。
 一方、この地図のように、中国から日本を見ておれば、すぐ目と鼻の先の海域は、日本列島から続いて南西諸島(薩南諸島と琉球諸島)がつながり台湾に至っているのがお分かり頂けるだろう。その先の太平洋に出るにも、日本領海域に閉じ込められ容易にでられない。更に、西方は同じくフィリッピン領海域、インドネシヤ領海域が広がり、海に接する広大な国土を持ちながら、他国領海に閉じ込められた閉塞感が非常に強いことは容易に察することができる。

 このように、幼い頃の視覚的先入観或いは固定観念でしか、物ごとを観なかったり考えなないと、大きな間違いを起こすと、この逆さ地図は教えてくれた。
 これからは、グローバルに物事を考え、判断するためには、古い「視覚的先入観」は早く拭い去り3D時代にふさわしい媒体で、多視点での(地理)情報を改めて頭に入力する必要を強く感じておる次第である。

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コメント

なるほど!これは興味深い記事ですね。
確かに物事の捉え方は、どちらから観るかによって変わってきますね。
私たちの日常生活、人間関係にも役に立つことかも知れません。
肝に銘じて・・・。

投稿: Y | 2012年1月23日 (月) 11時16分

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