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2009年10月 7日 (水)

古代史の謎36:御神体が西向きの出雲大社

 普通の神社はご本殿が南向きに建っており、当然内部のご神体も南向きであり、本殿に向かって南にある拝殿からは、北向いて御神体に向かって真正面から参拝するように建っている。

Photo  しかし、出雲大社のご本殿と拝殿の位置関係は同じながら、ご本殿内部のご神体(大国主命)は西向きに鎮座されている。従って御神体に向かって正面から参拝しようと思えば、西側の塀の外から東向いて拝むより仕方ない。(写真左上がご本殿)。

 何故このような祀り方がされたのか。一般論では大社建立時には、北九州との交渉が重要視されていた事の反映といわれる。即ち当時、倭の国は新羅との往来が盛んであり、半島から北九州に着き、日本海沿いに出雲に渡来しており、これらに対する尊崇の念を示したものとの説である。

 異論としては、その後出雲を滅ぼした大和朝廷は、大国主命の怨霊を怖れ、御霊を鎮めるために、日本一の高層建築である大社を建て、手厚く祀った。しかし、それは怨霊への恐怖からこれを封じ込めるための神社であるため、西を向かせ、拝殿から正面には別の神々に相対するように陪神を安置し、参拝者が大国主命を正面から拝めないようにした配置であるとも言われる。

 巨大建築、ご神体安置の仕方、拝礼作法の特異性など何れも一般神社と異なることが多く、その理由が判っていない謎の神社であり、古代出雲王国の解明と共に徐々に判ってくるであろう謎が多い。

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コメント

出雲大社には行ったことがありませんが、謎の多さに興味を覚えます。
そもそも全国の神社の本殿の向きがずべて南向きということが不思議ですね。いつからか統一されたのか、それとも何かに導かれてそういう作りになっているのか・・・・。
ちなみに出雲大社の本殿・拝殿については「異論説」を支援したいと思います。

投稿: Y | 2009年10月 7日 (水) 13時41分

面白いですね!勉強になりました。恒例の「正倉院展」が10月24日から奈良国立博物館ではじまります。

投稿: 自遊人 | 2009年10月 9日 (金) 08時25分

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