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2009年5月10日 (日)

句をよむ:桜(花)の句、秀句

 タイトルの「句をよむ」は読む(鑑賞)と詠む(句作)を兼ねています。鑑賞や俳句の話ばかりでなく、時には小生の駄作を臆面もなく記載する予定である。ご批評、ご指導を乞う。

桜(花)の句Ⅱ
 前回に続き、今週も毎日俳壇に掲載された桜の句を選出した。流石に、時期経過で「落花」の言葉が増えてきた。(毎日俳壇:一般の投句を4人の俳人が選句・掲載)

朝桜早出の足を緩めけり(小林紀彦)。 キャンバスに離合集散飛花落花(岩見尚夫)
川と川音なく出会ふ落花かな(山川輝雄)。 浮かぬ顔一つ混じりし花筵(北埜裕巳)
桜咲く顔にふるるあたりより(石田伸子)。  提灯の連なりて花待つばかり(矢端桃園)
学校の演習林の残花かな(六本木義人)。 中庭の井戸は使わず八重桜(鈴木一郎)
伊賀と伊勢分かつ峠の大桜(青山勇二)。  正座して横座りして花筵(梶原かつを)
船窓に貼り付いてゐる落花かな(首藤勝二)。

勝手に選んだ秀句(私が投稿句の中から自分の好みで選んだ句)
四阿(あづまや)にひねもす降りぬ春の雨(久野茂樹)
 菜種梅雨の頃のことか。四阿とは東国風のひなびた家。或いは壁がなく柱だけの建物で屋根を四方に葺き降ろした庭園などの休憩所のことも言うがここでは前者か。

薬師寺の塔は二つや青嵐(木津和典)
 典型的な写生句。初心者には写生句を薦められる。青嵐は青葉を吹き渡る風のこと。
すっきりした気持ちのいい句である。

また次の囀りに入る七曲り(田中翔子)
 七曲はジグザグに上る峠であろう。登ってってゆくに従い、小鳥の囀りが違って来るのか。

囀りや樟の大樹は空塞ぎ(北野恵美子)
 今は樟が若葉を出して花が咲き茂りだした頃である。密に茂るので、空も見通せないほどとなる。きれいな若葉をつい見上げる頃で、当然5月の空を見上げるが空は見えないという。

 最後に小生の今日の習作を一句
飛行雲空きり裂きて若葉萌ゆ         
 5月の紺碧の空を真っ白な飛行雲が一直線に伸びてゆく。まるで、空を真っ二つに断ち切るように。目を落とすと若緑がそよ風に揺れていた。
 修正句:若葉萌え空ひき裂きし飛行雲  とした。

 

   

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